↑ 「カシオペア」〈画像再掲載〉 函館本線国縫~中ノ沢にて
【番外 「はまなす」「カシオペア」】
先の2015年3月ダイヤ改正以降も本州~北海道間を結ぶ夜行列車として運行を続けている「はまなす」と「カシオペア」(「北斗星」も2015年8月21~22日まで運転)。
2015年9月30日までは現状維持での運行が発表されているが、それ以降の運転計画は今の所発表されておらず、仮に運行が継続されるにしても2016年3月の北海道新幹線開業以降本州と北海道を結ぶ夜行列車としての運行を期待するのは絶望的かと思われる。
2015年9月30日までは現状維持での運行が発表されているが、それ以降の運転計画は今の所発表されておらず、仮に運行が継続されるにしても2016年3月の北海道新幹線開業以降本州と北海道を結ぶ夜行列車としての運行を期待するのは絶望的かと思われる。
「はまなす」「カシオペア」の運行終了の時期を予想するのは難しいが、両列車の今後を大胆予想してみたいと思う。
《「はまなす」》
現在の「はまなす」の利用者層は、青函連絡船の夜行便時代から続く本州~北海道間の夜行輸送の維持と、現在の夜行高速バス全盛時代において本州~北海道間が道路で繋がっていたならば札幌~青森・盛岡・秋田間などに夜行高速バス路線が設定されていただろうが、あいにく線路は繋がっていても道路は寸断されている事もあり、この区間での運行の無い夜行高速バス代わりに「はまなす」を利用する客も多くみられる。
そのような事情もあり、新幹線が津軽海峡を越えて新函館北斗まで到達しても「はまなす」の利用客すべてを新幹線~「北斗」系統乗り継ぎに移行させるのは不可能と思われ、出来れば新幹線開業後も「はななす」の青森~札幌間での運行継続が望ましいのだが、今までの新幹線開業後の並行在来線優等列車の状況を見ても青森~函館間での「はまなす」の運転は絶望的であろう。
残るは函館~新函館北斗~札幌間において新幹線に接続する夜行列車の運行の可能性も無くは無いが、今の「はまなす」に使用されている客車が老朽化している事や、昼行「北斗」系統の間合い使用で夜行列車を仕立てるにしても、トラブル続きのJR北海道で深夜の車両点検時間を削る事は不可能と思われるので残念ながら「はまなす」は廃止となり、函館~札幌間の夜行輸送は現在運行している夜行高速バスが新函館北斗駅乗り入れの上で担う事になるだろうと思う。
《「カシオペア」》
「カシオペア」も2016年3月の北海道新幹線開業までに上野~札幌間を結ぶ夜行列車の使命を終えることになるだろうが、車両自体は1999年製造で置き換え時期まで余裕もある事からJR東日本管内でのクルーズトレインとしての運転が計画されている。
なお北海道新幹線開業後は津軽海峡線を走行する客車列車牽引用の機関車が運転出来なくなる事が本州~北海道間夜行列車廃止の理由の一つだが、貨物列車はGWや旧盆、年末年始は運転本数の削減や運休があるので、この時期に関しては新幹線開業後の津軽海峡線で貨物列車を牽引するEH800型電気機関車の稼働車両も減る事になり、運行する貨物列車も減る事で機関車需給やダイヤ上からも『この時期だけ』は夜行列車の運行が可能(津軽海峡線内で運休の貨物スジを使ってEH800で牽引して運転)になる筈なので、もしかしたら北海道新幹線開業後のGWや旧盆、年末年始にEH800牽引による「カシオペア」運行が実現するかもしれない…?
【2016年3月の北海道新幹線開業時のダイヤを予想する 完】
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- 北海道(本州~北海道間夜行列車)