2016年03月

2016年3月 寝台特急「カシオペア」ラストラン撮影記④

「さんふらわあ だいせつ」は宮城県牡鹿半島の金華山を過ぎて三陸海岸沿いを北に向けて航行する。
今朝、仙台沖にて苫小牧を前日の夕方に出港した「さんふらわあ さっぽろ」(夕方便)とすれ違ったが、今度は「さんふらわあ だいせつ」が大洗を出港したのと同じ時間帯(午前1時半出港)に苫小牧を出た姉妹船の「さんふらわあ しれとこ」(深夜便)と岩手県宮古市南方付近ですれ違うので、再び外甲板に出て撮影する。

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↑ 「さんふらわあ しれとこ」   2016年3月19日撮影(下の画像も)




先程の「さんふらわあ さっぽろ」とのすれ違いは、私が予想した時刻よりも早かったので今回は「さんふらわあ しれとこ」とのすれ違いの予想時刻より30分も早くから甲板に出てスタンバイしていた。


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この日は低気圧の影響で全国的に天気が悪く先程、午前中に空路で函館入りし津軽海峡線で撮影している友人から「(現地は)大雨だ」…というメールが届いていたが、ここ三陸沖は雨どころか時折青空も見え隠れしている状況の中で、風光明媚な三陸海岸をバックに「さんふらわあ しれとこ」を撮影する事が出来た。

ただ、この「さんふらわあ しれとこ」の外観(私が乗船した「さんふらわあ だいせつ」もほぼ同じ外観だが)を見ると「貨物輸送主体」のフェリーだけあって、かつての青函連絡船の貨物船「空知丸」に太陽の絵をペイントしているのと同じような印象を受けるのだが…??

2016年3月 寝台特急「カシオペア」ラストラン撮影記③

3月19日(土)午前6時半頃に起床し外に出ると、昨晩大洗から乗船した「さんふらわあ だいせつ」は曇り空で周りに陸地が確認できない見渡す限りの大海原の中を航行していた。
この船の船内の案内や大洗~苫小牧までの沿岸の通過時刻が記載されているパンフを見ると、金華山(灯台)沖の通過予定時刻が8:04頃と記載してあるので、現在宮城県沖を航行していると思われる。

鉄道に限らず船や飛行機、バスなどの「乗り物好き」の私にとってフェリーに乗船しての楽しみは、「船旅」を味わうのは勿論の事であるが、自身が乗っている船からすれ違う船を撮影する事も楽しみの一つである。

今乗っている大洗~苫小牧間を運行している船のパンフ(「夕方便」用と「深夜便」用の2つのパンフがある)を見ると、昨日苫小牧を出港した「夕方便」が金華山沖を7:10頃に通過し、まもなく私が乗船している「深夜便」と洋上ですれ違う事がわかったので、外甲板に出て撮影する事にする。

「夕方便」の金華山沖の予定通過時刻(7:10頃)と、この「深夜便」の通過予定時刻(8:04頃)を照らし合わせて両船がすれ違うのは7時30~40分頃と予想し、午前7時ごろに朝食を摂った後トイレに向かう途中で何気に船の窓から外を見ると、何と海に向こうに「太陽」の絵が描かれた白い物体が通り過ぎた…?!
トイレに入るのを中断し慌てて船内の自室に戻り、カメラを持って急いで甲板に出る。

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↑ 洋上ですれ違う「さんふらわあ さっぽろ」(夕方便) 仙台~金華山沖にて 2016年3月19日撮影




画像に添付してある撮影データを見ると、撮影時刻は7:16と記録されている。
私が予想したすれ違う時刻よりも大分早いが、私が乗船している「深夜便」あるいはすれ違った「夕方便」のどちらかが通常ダイヤより早く進んでいるのか、あるいはどちらの船も通常ダイヤより早く進んでいるのだろうか…?
出来ればすれ違う「夕方便」の『すれ違う直前』と『船の真横』そして上記画像の『去って行く所』の3枚は撮影したかったのだが…。

やがて船の左舷から海の向こうに陸地が確認出来た。
丁度別の船が左舷からやって来たので撮影する。

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↑ 川崎近海汽船貨物船(貨物フェリー)  金華山~南三陸沖にて 〈撮影日同じ〉




船の側面に窓が少ないので貨物船もしくは貨物フェリーと思われるが、八戸~苫小牧間にて運航している貨客フェリーとファンネルマークが同じなので川崎近海汽船の船らしい。

午前8時を過ぎて船の前方にある「展望ラウンジ」が開いたので入室する。

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↑ 「さんふらわあ だいせつ」展望ラウンジ




この展望ラウンジは操舵室の真下にあり、夜間は此の部屋から光が漏れると船の運行に支障を来すので閉鎖されている。
因みに「夕方便」で運行する2隻に展望ラウンジの設置は無く、「夕方便」と比べて船内設備の乏しい「深夜便」の自慢できる設備になっている。

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↑ 展望ラウンジから船首甲板を見る




展望ラウンジから船首を見る。
海が荒れていれば大波が船首を乗り越えて甲板の上まで被る事もあるが、今日は比較的穏やかな航海の為、そのような事は無い。

当然、船首部分は「立入禁止」区域であるが、一度でいいから航海中に船首部分の「お立ち台」に立ってみたいと思う…。

2016年3月 寝台特急「カシオペア」ラストラン撮影記②

22:48に大洗に到着し経費節減の為、徒歩でフェリーターミナルに向かう。
徒歩で30分位掛かるかと思ったが、実際には20分程度で到着したものの、この日は夜になっても気温が高くて汗を掻いてしまった。
フェリーターミナル内の出札窓口で乗船手続を済ませて船内へと向かう。

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↑ 乗船した「さんふらわあ だいせつ」の外甲板から船橋(ブリッジ)を見上げる 2016年3月18日撮影




前回記事で大洗~苫小牧間を運行するフェリーは「夕方便」(「さんふらわあ さっぽろ」「さんふらわあ ふらの」の2隻で運行)と「深夜便」(「さんふらわあ しれとこ」「さんふらわあ だいせつ」の2隻で運行)の2往復があると記載したが、「夕方便」は普通のフェリーらしく特等から2等までの各種客室(但しこのフェリーでは「デラックス」とか「カジュアル」「エコノミー」等訳のわからん名称になっているが…汗)や海の眺められる「展望浴場」そしてレストランなどの設備が整っているのに対して、今回乗船する「深夜便」は2室の「デラックスルーム」(特等もしくはスイートルームに相当)の他は、1段ベットの2等寝台と「展望浴場」そして(船会社の)人件費節減の為、自動販売機による冷凍食品のみの食事の提供となる「オート(『自動』の意…?)レストラン」の設備しかない。

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↑(上)今回乗船した4人用2等寝台室内 (下)冷凍食品や軽食、カップラーメンなどの自動販売機が並ぶ「オートレストラン」




先程の乗船手続で指定された寝台室内に入室する。
部屋に入ると1段ベットの1人用寝台が4つあり、その奥の窓際にテーブルと2人分の椅子が設置してある。
各寝台には読書灯(JRのB寝台のよりも大きめ)と大きめのバックも載せられる折り畳み式の荷物棚があり、更にJR寝台車のB寝台はおろかB個室寝台にも設置されていなかったコンセントがあるのは非常に有難かった。

ただ各寝台にはカーテンがあるものの、カーテンの端が壁に固定されておらず船の揺れ等で隙間が出来てしまい他人に寝台内を覗かれてしまう懸念があるのが残念だったが…。

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↑ 「さんふらわあ だいせつ」展望浴室 (男湯 誰も入浴者が居ない状態の時に撮影)




自宅を出発する前にフロに入っているのだが、大洗の駅からフェリーターミナルまで歩いてきて汗を掻いたので船内の展望浴場にて入浴する。
その後は乗船した「さんふらわあ だいせつ」の大洗の出港風景を見たかったのだが、午前1時45分の出航時刻までまだ時間がある事や、睡魔が襲ってきたので寝室に戻り出港時刻を待たずに就寝する事にする。

2016年3月 寝台特急「カシオペア」ラストラン撮影記①

北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業に伴い本州~北海道間を結んでいた特急「スーパー白鳥」「白鳥」、寝台特急「カシオペア」、そしてJR最後の定期急行列車となった「はまなす」が相次いでラストランを迎えた2016年3月19日~21日の3連休に北海道に行ってきました。

当初この3月の3連休は全く遠征の予定を組んでおらず、私としては珍しく地元で3月19日上野発の「カシオペア」の最終列車の出発風景を見に行こうか…とさえ考えていましたが、「北海道&東日本パス」が使える時期であり『3連休なら青森まで普通列車で行って「はまなす」に乗り継げば最終「カシオペア」が北海道内で撮影出来る』…と思い遠征に出向くことにしました…


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↑ 乗車した常磐線455M   上野にて2016年3月18日撮影



…が、

2016年春季に発売している「北海道&東日本パス」は、北海道新幹線の開業もある事から『新幹線開業前』と『開業後』とで発売時期や使用期間を分けているが、『開業前』の使用期限が3月19日までで3月の3連休すべてで使用できる訳では無いのには驚いた。

その為、北海道への渡道方法について再検討する事になり、「北海道&東日本パス」使用なら予算は3万円程度を見込んでいたのだが、大洗~苫小牧間のフェリーを往復で使えば多少予算はオーバーするものの3万円台で行けることが分かったので、そちらを使う事にした。

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↑ 大洗まで乗車した鹿島臨海鉄道2181D 水戸にて 〈撮影日同じ〉




3月18日(金)勤務先での仕事を終えて一旦帰宅し、風呂や夕食を済ませて自宅を出る。
大洗~苫小牧間のフェリーは両出発地を17~18時に出発する「夕方便」と深夜の午前1時に出発する「深夜便」の2往復があるが、定時まで埼玉で仕事をして茨城の大洗を夕方に出港する便には間に合わないので「深夜便」に乗る事にした。

上野20:22発の常磐線455Mに乗り、水戸で大洗鹿島線2181D(水戸22:32発)に乗り変えて大洗に向かう。
大洗~苫小牧間のフェリーを運行する商船三井フェリーのHPには、深夜便に乗船する場合22時までに乗船手続を済ませるよう案内されているが、予約の際に「埼玉での仕事の関係上、22時までに大洗に辿りつけない」旨を伝えると「午前0時までに港に来てくれればいい」(但し多客期は状況が異なる可能性もあるので要再確認の事)との事だった。

2016年2月 再び道南へ…③

稀府での撮影を終えて室蘭線474Dで静狩へ移動する。
途中礼文辺りで吹雪に見舞われ、この後の撮影に支障が出ないか心配になったが、静狩に着くと小雪が舞っているものの、西の方向の空を見てみると青空が広がっていたので、ここ静狩もまもなく雪も止んで青空が広がるのでは…とこの時は思った。
静狩の駅を出て、今年1月3日でのノースレインボーエクスプレス使用の臨時「北斗」の撮影では不満な出来となった静狩陸橋に向かう。

ところが撮影地に着いてカメラを構えていると北の方向にある山地から、どす黒い雪雲がやって来て激しい降雪に見舞われた。
それでも「夏の夕立みたいなもので、短時間で止むだろう…」と楽観していたのだが、雪の降り方に強弱はあるものの一向にやむ気配が無い。

結局天候が回復せず激しい降雪が降りしきる中、クリスタルエクスプレス使用の臨時「北斗」が通過。
本来なら風光明媚な断崖雪壁と海を入れて撮影出来るのだが、この悪天候では視界が効かず臨時「北斗」通過の際もカメラのシャッターを押すことなく見送ってしまった。

新年での撮影のリベンジも果たせないまま、機材を片付け駅に戻ろうとすると雪が止んで青空が広がって来た。
折角天候が回復してきたので、駅に戻る途中であったが別の撮影地で撮影する事にする。

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↑ 「スーパー北斗10号」  小幌~静狩にて 2016年2月6日撮影




時刻表で今度来る列車を確認すると、まもなく「スーパー北斗10号」がやって来るので静狩の海岸にて断崖絶壁にへばり付く様に走る列車を撮影するつもりだったが、札幌近辺で車両故障によるダイヤの乱れがあったせいか「S北斗10号」はなかなかやって来ない。
上の画像を見ても分かる通り列車が姿を見せる区間がわずかしかないので、シャッターチャンスを逃すまい…と緊張を切らさず断崖絶壁の中の線路を注視していると約15分遅れで「S北斗」が通過した。

その後、この時間帯には確か貨レ(2050レ)があった筈だ…と思い撮影しようと思ったが、やはりダイヤの乱れでなかなかやって来ず、再び北の方向から雪雲が迫って来たので、諦めて静狩の駅に戻る事にする。
静狩の駅に着いたと同時に再び雪が降り始めた途端、遅延の2050レが轟音と共に通過して行った。

もしダイヤの乱れが無かったら、さっきの断崖絶壁の撮影地で晴天の状態で2050レが撮影出来たであろう…。
今朝の有珠山バックの「カシオペア」撮影での踏切を渡るクルマがアングルに入ってしまった件といい、今回の遠征は何か「運」が無いな…と落胆しつつ帰路に就くことにした。


【2016年2月 再び道南へ… 完】
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