2020年02月

西武池袋線~秩父線から撤退するレッドアロー10000系を追う①

前回記事にも記しましたが、先週末の22日に来月の西武鉄道ダイヤ改正(JR各社と同じ日)で西武池袋線~秩父線から撤退する「ニューレッドアロー」こと10000系の撮影に行ってきましたので、『惜別記事』を兼ねて急遽22日の撮影の報告をさせて頂きたいと思います。


2月22日(土)の早朝、自宅最寄りの南浦和から赤羽乗り換えを経て池袋に向かう。
いつもの西武池袋線~秩父線への撮影では武蔵野線で新秋津に向かい秋津から西武池袋線に乗り換えるパターンが多いのだが、今回の撮影では同改正で池袋乗り入れが廃止される4000系快速急行(池袋~三峰口・長瀞間 土・休日運転)に乗ってみようと思い、同駅7:05発の快速急行に乗車する事にした。

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↑ 西武池袋駅に入線する4000系「快速急行」を多くの鉄道ファンが出迎える 2020年2月22日撮影




JR池袋駅に到着し、駅前のマクドナルドで「朝食バリューセット」を食べた後、西武池袋駅に向かう。
同駅では各番線のホームドア設置がほぼ完了しているが、4000系快速急行が発着する⑦番線と特急列車が発着する⑧番線にはホームドアは設置されていない。

今度の改正での4000系池袋乗り入れ廃止については、乗降ドア数が少ない2ドアセミクロスシート車の乗客の乗り降りに手間取る遅延とか、或いはホームドア設置に伴いドアの位置が違う車両の乗り入れは極力排除したいとの鉄道会社の思惑があっての事なのだが、首都圏内の大手私鉄では「乗車券のみ」で乗れるクロスシート車はなかなか無いだけに、先に「浅草乗り入れ」が廃止になった東武6050系と同様に今回の西武4000系の池袋乗り入れ廃止は残念に思う。

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↑ 池袋からクロスシート車の旅を楽しむ




西武池袋駅⑦番ホームで4000系快速急行の入線を待っていると発車5分前に同車両が回送列車で入線。
ドアが開くとすぐに乗り込みクロスシートの席を確保したが、7時台の発車である事や此の日は朝6時ごろまで雨が降っていたからか車内には観光客の姿はあまり無く、私と同様に「乗る鉄」の姿ばかりが目立った。

やがて定刻に池袋を発車。
数日前『閉園』に関するニュースが流れた「としまえん」への支線(豊島線)が出ている練馬を過ぎると複々線の高架を走行する。
其の後、石神井公園やひばりヶ丘に停車し何人かの乗客が乗って来たが、クロスシートに空席があったものの車内中程まで入らずに2つしかない乗降ドア付近に留まる光景が見られた。

此の西武4000系や、先に「浅草乗り入れ」を終了した東武6050系といった2ドアクロスシート車の『都心乗り入れ』が嫌われる理由については、先述の乗降ドア数の少なさに起因する「乗降手間取り」の遅延の他にクロスシートに空席があっても「相席」を嫌う乗客が座らない事によって折角の座席が「有効活用」されていない事実があるというのも理由の一つではないだろうか…?










2019年~2020年 年末年始撮影行㉑

土讃線安和~土佐新荘間にある太平洋に面したアーチ橋の有名撮影地。
他の方々が此の場所で撮影した「南国的」な画像の数々を見て、自身も夏の時期での撮影を考えていたのだが、なかなかスケジュールの都合がつかず結局「真冬」の此の時期での訪問となってしまった。

しかし今回撮影した画像を見直すとアーチ橋後方の山々には一部分とはいえ「紅葉」が残っていたり、橋の下にはエメラルド色に輝く湾が広がっていて正月3が日の撮影でありながら「秋」と「夏」が画像内に同居しているような感じの作品になった。

また以前から此の撮影地での訪問の際は2000系特急型気動車の撮影を目標としていたが、結果的には同系の他に後継車両である2700系の撮影(前回記事に画像を掲載)も出来たので今回来て良かったと思う。

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↑ 2000系と同系改良車であるN2000系混結の「あしずり1号」  2020年1月2日撮影





9時過ぎに通過した2700系「しまんと」を撮影した後、10時半頃やって来た2000系「あしずり1号」を撮る。
「あしずり1号」は2000系量産車と改良型のN2000系(後方の赤+青塗装の車両)の混結編成。
N2000系は高徳線特急「うずしお」の高速化を目的にデビューした車両であるが、最近は車体傾斜式の2600系や2700系が相次いで同列車に導入されたことにより余剰となったN2000系が土讃線特急や予讃線の「宇和海」で活躍する姿が見られるようになっている。

Wikipediaの記事によれば2700系は2020年度中に40両が導入されるそうで、恐らく其の時点で土讃線の全特急列車が同系に置き換えられると思われる。
一方で老朽化により置き換え対象の2000系量産車は現時点で60両が在籍しており、全車両を置き換えるには20両足りない為、将来的には2021年度以降も2000系量産車の残存車両やN2000系、またデビューから30年以上が経過しているキハ185系の老朽化の進行度を見極めの上で2700系への置き換えが進められるのではないだろうか?

【お知らせ】

『2019年~2020年 年末年始撮影行』はあと3回ほど記事が残っていますが、先日撮影に行った西武レッドアロー10000系の来月ダイヤ改正での「ちちぶ」「むさし」運用からの撤退に関して『惜別記事』を組みたいと思いまして、勝手ながら次回以降の記事は同系に関する記事を掲載したいと思います。
(『~年末年始撮影行』の続編は3月中旬頃に再開予定)





2019年~2020年 年末年始撮影行⑳

土讃線安和駅で4711Dを降り、須崎寄りの隣駅土佐新荘側にあるアーチ橋の撮影地に徒歩で向かう。
此の撮影地への道順については「有名撮影地」とはいえ全く分からなかったので、遠征出発前に他の方々のブログ記事を参考にさせて頂いた。

駅から40~50分ほど掛かって漸く撮影地に到着。
現場に立つと南国の絶景が広がった。

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↑ 太平洋を望むアーチ橋を通過する2700系「しまんと1号」 2020年1月2日撮影




昨年デビューしたばかりの2700系を使用する「しまんと1号」を撮る。
新型車両2700系の土讃線導入に当たっては、高速バスとの競合がある岡山・高松~高知間を中心に運用され、末端区間となる高知以西については「後回し」になるかと思われたが、昨年9月の同線初導入時から「しまんと1号」~「あしずり6号」~「あしずり9号」~「しまんと10号」の2往復(高知以東は前述の「しまんと」1往復と「南風」3往復に充当)に運用され、此処安和~土佐新荘間の撮影地でも其の姿を見ることが出来る。

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↑ 安和~土佐新荘間の撮影地の全景



此の安和~土佐新荘間の有名撮影地は、他の方々のブログ記事の画像を拝見していると10年ほど前くらいまでは土讃線のアーチ橋以外「人口構造物」が全く無い状態で撮影出来たのだが、其の後は台風や豪雨により線路後方の山が崩れたのか補強工事が施工されたようで、現在では↑の画像の様に山肌のコンクリートが目立つようになってしまい、此の場所での撮影に当たっては「アングル」の制約も発生するようになってしまっている。





2019年~2020年 年末年始撮影行⑲

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↑ 朝日を浴びて安和駅を発車する4711D  2020年1月2日撮影




2020年1月2日の早朝5時半、JR高知駅近くにあるネカフェを出て同駅5:39発土讃線下り窪川行き4711Dに乗る。
ホームに停車していた1両編成の1000系気動車に乗り込むと車内はあまり暖房が効いておらず結構寒かった。

昨年11月に「ななつ星㏌九州」の撮影で大分から久大本線の1番列車(キハ47の2両編成)に乗った際も暖房が効いておらず寒い思いをしたのだが、「鉄」の塊である鉄道車両だと発車1時間前くらいに暖房のスイッチを入れたとしても冷え切った車内が暖まるとは考えられず、寒冷地の北海道や東北などでは恐らく前日の内から暖房を掛けた状態のまま車両を留置し、翌朝の1番列車に充当していると思われる(…たぶん?)が、温暖地域の九州や四国では「そこまでする必要はない」…との考えなのだろうか…?

定刻に高知を発車した4711Dの車内で前日コンビニで買っておいた朝食のおにぎりを食うが、寒い車内で冷たいおにぎり(ネカフェ内の電子レンジで温めてもすぐに冷えてしまうだろうし)を食ってもあまり美味くは無い。

乗車している4711Dは単行運転だが、途中の伊野や佐川では両運転台車の1000系を3~4両つないだ上り普通列車と交換する。
普段の時期なら高知に向かう通勤通学客で混雑しているのだろうが、正月3が日の中日である此の日ではどの列車もガラガラだった。

此の日向かうのは土讃線土佐新荘~安和間にある太平洋を望むアーチ橋の有名撮影地。
その手前にある須崎(7:11着)で漸く周囲が明るくなって来た。

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↑ 安和駅のホームから「令和2年」2回目の日の出を拝む



須崎から2つ先の安和で下車。
駅のホームからは南国の海を望むことが出来る。

安和駅のホームで発車していく4711Dや「令和2年1月2日」の日の出を撮影した後、徒歩で撮影地へ向かう事にする。

2019年~2020年 年末年始撮影行⑱

高知で16:06着の4237Dを降り、改札口を抜けて駅の外に出ようとすると駅出口ドアの窓の向こうに「とさでん交通」の路面電車の姿が見えた。

富山の路面電車は、北陸新幹線や在来線(JR高山本線、あいの風とやま鉄道)の高架線下に線路が伸びており高架駅下に電停も設置されているが、高知駅の方はJR駅高架下までは線路は伸びていないものの、駅前ロータリーを突っ切って線路を敷設し駅正面口の前に電停を設置した為、駅前ロータリーの端に電停がある広島(将来的には駅構内に乗り入れる予定)や、駅前の大通りに電停が設置されている為道路を横断しなければならない岡山や函館に比べるとJR線との乗り換えが便利になっている。

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↑ JR高架駅舎をバックに高知駅前電停を発車する「とさでん交通」205号車 2020年1月1日撮影




特に「とさでん交通」の路面電車を撮る気は無かったのだが、駅前電停に旧「土佐電気鉄道」時代の旧塗装車が停まっていたのでカメラを取り出しドーム屋根が特徴のJR高架駅舎をバックに出発シーンを撮る事にしたものの、撮影の際に車両後方に架線柱の影が掛かってしまった。
(改めて画像を見直すと車両先頭手前にも影があるので此のシャッター位置でしか撮れないだろう)

「とさでん交通」では旧「土佐電気鉄道」時代から在籍する車両にも『とさでん交通カラー』への塗装変更を進めているので、此の塗装も近い将来見られなくなるかもしれない。

此の後、高知16:49発の2700系「あしずり9号」の撮影の為、一旦JR駅構内に戻り(前回記事に画像を掲載)其の後は駅近くのネカフェで一夜を過ごす予定なので、今夜の夕食や翌朝食べるおにぎりなどをコンビニで購入した後、再び高知駅前電停で路面電車を撮る事にする。

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↑ すっかり暗くなった高知駅前を発車し「夜の街」へと向かう205号




日の入りを過ぎてすっかり暗くなった17時過ぎ、再び高知駅前電停に立つ。
今晩一夜を過ごす高知駅近くのネカフェは18時~翌6時までの「12時間ナイトパック」を利用する予定なので入店時刻までの1時間、駅前で路面電車を撮影する。

17時半過ぎ、先程撮影した旧「土佐電気鉄道」カラーの205号車が再びやって来たので、後方のJR高架駅舎に停車中の2700系「南風15号」(高知17:41着)をバックに同車両を撮った後、機材を片付けネカフェに向かう事にした。

《2020年1月1日 行程》

岡山527(マリンライナー1号)611坂出625(1213M)654琴平658(4223D)747阿波池田757(4222D)829坪尻〈撮影〉坪尻1233(4233D)1248阿波池田1349(4237D)1606高知





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